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鹿島が教えてくれたこと。レアル4-2鹿島 2016クラブW杯決勝

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2016年クラブワールドカップ決勝。

欧州王者(=世界王者といっても差支えのない)レアルマドリード相手に、

延長120分を戦い抜き、2-4で惜敗。しかし、アジア勢初の準優勝となった、鹿島アントラーズ

負けても、これほど感動を与えてくれる面白い試合も、そうないのではないでしょうか。

決勝戦を振り返る。夢と興奮の90分間。

普段Jリーグはあまり見ず、海外サッカーではにわかレアルファンの私。

そんな私でも、あまりにも圧倒的な戦力差があるため、

「どんな試合になるんだろう、、、というか、そもそも試合になるんだろうか??」

と、期待20%、不安80%。

 

そんな中、歴史的な決勝戦が、はじまりました。

スペイン、ポルトガル、ドイツ、ブラジル、クロアチア等、世界の強豪国のバリバリの代表クラスが、

スタメンにもサブにもうじゃうじゃひしめくレアル。改めてメンバーを見ると、そのエグさが際立つ。

対する鹿島は、オール日本人。現在の日本代表のレギュラーは一人もいない。

前半早々に先制され、暗雲が立ち込めるも、柴崎のスーパーゴール2発で、一時は勝ち越し。

私だけじゃないと思いますが、1点目はともかく、

2点目のときは、思わず叫んでしまい、涙が出そうになりました笑

 

37歳の精神的支柱・小笠原は、強烈なミドルシュートと激しいチャージ、そしてその背中で、戦う姿勢をチームに伝える。

同じく37歳のベテラン曽ヶ端は、この日もビッグセーブを連発し、チームを鼓舞。

FW金崎や土居は献身的かつ大胆な攻撃でレアルを脅かし、

西は落ち着いたプレーでチームに安定をもたらす。

そしてDF昌子はCロナウドを止め続け、植田もベンゼマモドリッチの猛攻を耐え続ける。

特に2点目を取られ、PKで2-2に追いついてからのレアルは、それまての楽勝モードが吹き飛び目を覚ましたかのように、一気に何段階もギアが上がり、まさに鹿島を「殺しに来る」ような、速く激しい怒涛の攻撃でした。

いつ点を取られてもおかしくない。

「頼む、あと少し耐えてくれ!」

いつの間にかそう祈る自分がいました。

それでも、鹿島は得点を許さず、逆に何度かチャンスも作りました。

 

試合前に、石井監督は言っていました。

「決勝まで勝ち進んだことを誇りに思います。

アジアは南米とヨーロッパに引けを取らないと証明したい。

アジアサッカー界のみなさんが鹿島のサッカーを見るだろうし、彼らを失望させたくない」

 

2ゴールを決めた柴崎も、試合前に「勝てると思います」といい、こう言っていました。

「サッカー選手は子供たちが目標にするような夢を背負っている。

夢を追わない姿や勝利を追わない姿は見せたくない。

結果がどうなるか分からないが、ベストを尽くして戦いたい。」

そして、「明日は歴史を作りたい」と締めました。

(いずれも「Goal.com」http://www.goal.com/jp より)

まさにその言葉を体現する戦いぶりでした。

あのレアル相手に、90分で2-2のドロー

本当に、夢を見ているかのようでした。

セルヒオラモスの退場撤回事件について

物議を醸している、後半終了間際の審判のセルヒオラモスへの「レッドカード撤回騒動」。

あそこでレアルが10人になっていたら、確かに勢いのあった鹿島は、勝てたかもしれません。

いや、延長戦のレアルを見る限り、10人でも勝てなかったかもしれません。

(交代メンバーがイスコ、コバチッチ、モラタとか、もはや反則ですよね)

ちなみにあのときのセルヒオラモス、自分でもやばいって分かってたんでしょうね。

審判からめっちゃ離れて、怯えた目で遠巻きに様子を見ている姿、ちょっとかわいかったです笑

 

いや、この際、そんなことはどうでもいいのです。

もちろん、勝てなかったのは残念だし、実際勝てるチャンスはあったと思います。

少なくとも私は、90分終了時点では、雰囲気的に鹿島いけるぞと思って観てました。

しかし、激しい攻撃にさらされて90分で力尽きてしまった鹿島と、まだ余裕のあったレアルとでは、体力・技術の差は、もはや歴然でした。

延長前半、ロナウドに立て続けに2点を決められ、鹿島2-4レアル。勝負の大勢は決しました。

しかし、鹿島は誰一人、下を向いていなかった。

サッカーは名前や年俸でやるものじゃない。

誰が相手だろうと、自分たちのサッカーを貫き、最後まで勝利を目指して全力で戦う。

この日の鹿島は、最後までまさにそんな戦いっぷりでした。

言うのは簡単ですが、最後までやり続けるのがどれほど難しいか。

本当に素晴らしかった。

「2位は最下位と同じ。優勝しないと意味がない」

と言っていた柴崎、小笠原はじめ、メンバーは悔しいと思いますが、

心からアッパレの拍手を送りたいと思います。

最後のさんまの余計なひと言で、不愉快な気持ちにさせられたけど。

「最後はいいところに着地した。2-1で鹿島だったらどうしようかと」

もしかしたら、あの審判も、同じことを考えていたのかもしれませんね笑

あの試合を見てたら、少なくとも私は、そんなことは思えなかったですけどね。

メンバーの意地、岡ちゃんの金言。ありがとう鹿島

試合を見てて、もう一つ、思ったことがあります。

鹿島アントラーズというチームももちろん素晴らしかったのですが、

私は各選手に、勝手に思いを馳せていました。

日本代表入りを確実視されながら、度重なる怪我や不調でチャンスをものにできず、

ハリルホジッチ監督の方針もあって、日本代表定着ができないでいる柴崎。

かつて、ジーコ監督時代、中田、中村、小野、稲本の「黄金のカルテット」の陰に隠れ、

日本代表レギュラーの座をなかなかつかめなかった小笠原。

同じく、川口、楢崎に続く3番手キーパーに甘んじた曽ヶ端。

実力がありながら、石井監督との衝突もあり、代表から遠ざかっている金崎。

言い出せばきりがないし、どの選手もそうなのですが、特にこの4名のプレーっぷりを見ていると、

「俺たちはまだ、終わっていない!」

「俺たちはまだまだやれるんだ!世界よ、目をかっぽじってよく見とけ。

これが鹿島アントラーズ、これが俺たちだ!」

というような意地を、感じさせられた気がしました。あくまで「気がした」ですけども。

彼らの意地、鹿島の意地、しっかり目に焼き付けさせてもらいました。

あと、この日解説で、いつもの軽妙トークを炸裂させていた岡ちゃんこと元日本代表監督・岡田氏が、

90分を終えたとき言った言葉が、すごく印象に残っています。

「やれば、できるんですよね」

 

おそらく、少なくとも柴崎と昌子は、今回の活躍で一気にブレイクし、近いうちに欧州移籍を果たすでしょう。

ロシアW杯を目指す日本代表のメンバーでも、世代交代が一気に進むかもしれません。

そして今後、鹿島だけじゃなくJリーグのチームが、そして日本代表が、

同じように強豪に挑むことが出てくるでしょう。

困難や強敵に挑むとき、一番大切なことはなんなのか。

それをこの日の鹿島アントラーズは、教えてくれた気がします。

本当に勇気をもらえる、素晴らしい試合でした。

ありがとう、鹿島アントラーズ!!