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ぞうブロ

旅行、音楽、スポーツから、転職、エンジニアの叫びまで。

ブラックエンジニアが転職活動を始めた途端、急に周りが優しくなってびっくりした話。

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ブラック会社の情報収集能力は、半端ではない。

そんな私の思い込みを、書いてみました。(全2948文字)

 

 

ブラックエンジニアが、2回目の転職を決意するまで。

給料と場所につられ、未体験の機械設計をやらされ、もがき苦しんで4年。

石の上にも3年というが、焼け石の上で焼き土下座を4年も続けたようなものだ。

もう骨の髄まで焼かれてしまった。

もっとも、「焼入れ熱処理」のおかげで、メンタル的に強くなったというメリットもあったわけだが。

 

そんな中、知らない間に設計主担当になって、半年。

主担当といっても、メンバーは私と、定年間近の猫が大好きで昼寝ばかりしているおじいさん、あとはいつも摩訶不思議な図面を作ってくれる協力会社のCADオペレータの3人だ。

それでも主担当だ。責任ある立場だ。開発期間は馬鹿のように短いが、泣き言は言ってられない。

ここ数か月、ずっと深夜残業、休日出勤し続け、一人で必死に設計を進めてきた。猫おじいさんもオペレータ氏もいない。

当然、偉そうに文句だけ言うDQN評価部隊は、毎日定時帰りでノー残業、ノー休出だ。

 

仕事が忙しいのはまだいい。評価部隊がDQNばかりで理不尽すぎる。無責任な文句ばかり言う評論家たちが多すぎる。何より、よく分からないまま、よく分からないものを造ることが嫌になった。

触角を失った昆虫のように、目的地が分からないまま暗闇で右往左往してるうちに、締切だけが迫ってくる。そんな毎日。

 

開発機のテストの失敗が、役員への報告数日前に発覚した。原因は、部品の強度不足。設計主担当の私は、当然責任を負わされる。

「何やってんだよ!こんなポンコツばかり作りやがって。お前が何作ってきても、全部壊してやるわ!」

と、評価部隊主担当のDQNに理不尽に机を蹴られた日。私の静かな怒りは、頂点に達した。足が痛いし机にかわいそうなので、机を蹴り返すことはしなかったが。ちなみに報告は何とかうまくいった。

 

転職は、大変だ。できることなら、部署移動などで済ませたい。

なので、人事面談などで部署移動の件は申し入れているが、

「大丈夫、よくやってくれてるよ、もうちょっと頑張ろう!」を目をそらしながら言う上司。

漏れ聞こえてくる、(お前が辞めたら俺も管理責任を問われ評価が下がる。だから余計なことは言わずさっさと仕事をしろ)という心の声。

異動願は、何度も出そうと思った。しかし、大体異動なんて通常でもハードルが高いのに、中途採用の立場では、通るわけない。

 

そもそもこんな環境を、周りの人達はどう思ってるんだろう。

中途採用の仲間は、既に半数近くが去った。

いつも求人募集している会社は、大抵ブラックだという噂は事実だと証明された。彼らはいつも、最後に言った。俺たちは囚人じゃない。刑務所や軍隊ではなく、今度こそ会社で勤めると。

 

一方、生え抜きの人たちは、当然これが正しい会社の姿だと思っている.。「退職金試算」のページを閲覧すると、人事にチェックされ危険分子とみなされるというデマを、信じて疑わず、ビビッて自分の退職金も知らない。ミサイル豚が統治する某国を想起する。まったく洗脳とは恐ろしい。

 

逃げやネガティブな理由で転職しても、きっとうまくいかない。だからポジティブ思考で耐えて頑張るんだ。そうすればきっと、楽しくなってくる。

実際、製品の知識もついたし、設計の仕事も慣れてきた。新しい友人もできた。

しかし、同時に、逃げることは、恥ではないのだ。死ぬ前に辞めよう。かつて大学院を中退間近で人生に絶望していたとき、先輩がかけてくれた言葉が思い出される。

 

悶々としながら、嫌でしんどいことをして、理不尽に怒られ続ける毎日。こんな毎日が、あと20年以上も続く。自分の人生、本当にそれでいいのか。死ぬ前それでよかったと、納得できるのか。

 

仕事は大変だ。使うのは一瞬だけど、お金を稼ぐことはどんな世界でも大変だ。

だが、同じような給料で同じように苦しいなら、どうせなら好きな仕事をしたいと、思ったのだ。

意識をオブラートに包まれた状態で死んだように生きるなら、やれることをやって、どっちに転んでも自分が納得するように動こう。

肚は、決まった。

帰り道。河島英五氏の「元気だしてゆこう」を聴きながら、全力でチャリをこいだ。

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転職サイトに登録した翌日から、急に周りが優しくなった。

帰宅後、気が付くと転職サイトに登録していた。以前転職した時使ったリクナビNEXTに加え、DODAにも登録。

電話面談の予約を取り付けた。職務経歴書もチャチャっと更新した。

一度転職を経験しているから、流れもわかる。

作業をしていると、少し、気が楽になった。

 

妻は、理解を示してくれた。

つぶれる前に、辞めた方がいいよと。給料が下がったら、その分私が働くからと

本当に、ありがたかった。

 

 

翌日。

何か様子が変だ。

猫好きおじいさんが、話しかけてきた。いつもの愛猫の話でも、子供の就職相談でもない。

「zohbey君、最近大変そうだけど、大丈夫かい?」

「しんどいことがあったら、手伝うから、遠慮なく投げてね」

ありがとうございます、と言いながら、小さな違和感を感じた。

 

それだけではない。

上司が、妙に優しい。

「zohbey君最近遅くまで大変だね。だいぶ疲れもたまってるだろうから、休みとったら?」

ついにはこんなことを言い出した。

「今度、久しぶりに飲みに行こうよ。猫おじいさんも入れて、3人で」

この三人が飲み会で揃うことは、一度もなかった。というか飲み会自体、ずっとなかった。怪しい。あまりにも不自然だ。

 

まさか、私が昨日、転職サイトに登録したことが、ばれたのか??

そんなことは、通常ありえない。だいたい、昨日の今日の話だ。

しかし、いつもはやかましい評価部隊のDQNも、何やらおとなしい。

これはどう考えても、何らかの情報が周囲の耳に入ったと考えるしかない。

 

「退職金制度のページを閲覧すると人事にチェックされてブラックリスト入りする」という噂は、本当だったのか?

この会社の人事は、自社のHPのみならず転職サイトにまでチェックを光らせる、中〇共産党ばりの監視体制なのか??

それとも、私がついに精神に異常をきたし、脅迫観念、被害妄想など、統合失調症患者特有の症状を発症したというのか??

 

真実は、分からない。

ただ一つ言えることは、少し気持ちに余裕ができたということだ。

無理なもんは無理だ。一生懸命やってダメなら、環境や仕事を変えてしまえばいいんだ。

 

あともう一つ言えることは、上司や周りの人たちの何気ない優しい一言は、転職を思いとどまらせるほど、効果があるということだ。

99%厳しく怒られても、たった一言、褒めてもらうと、それだけで、よしやってやるぞと、自分を奮い立たせることができるのだ。

私が馬鹿なだけかもしれないけど、実際そうなのだ。そして、その逆もしかりだ。私はドMなのかもしれない。

 

というわけで、

仕事も全力で頑張りながら、転職活動も頑張ります。

もちろん、この駄ブログも頑張ります。

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