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ぞうブロ

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日本シリーズを終えて。第6戦、緒方監督のジャクソンの起用法に想う。

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2016日本シリーズ
広島と日本ハムとの戦いは、4勝2敗で日本ハムが制し、あの新庄の涙の引退があったヒルマン政権の優勝以来、10年ぶりの日本一に輝きました。

日本ハムベンチのとの差

人外二刀流・大谷が話題をさらいましたが、MVPレアードの爆発、中田の勝負強さ、西川の覚醒、中島のいやらしさに象徴される、大技小技なんでもできる打撃陣。

そしてバースやメンドーサ、谷元や宮西など、日ハム盤石のリリーフ陣の強さが際立ちました。

何より、短期決戦にふさわしい、臨機応変で攻めの采配を見せた栗山監督、それを支えたベンチワークも見逃せません。

結果から見ても、日本ハムの日本一は、妥当だったと思います。

それだけに、広島・緒方監督の采配がことごとく裏目に出てしまったことが、クローズアップされてしまいます。

だからこそ、この機会に、広島がなぜ敗北したのかの、検証が必要だと思います。

というわけで、単なる野球ファンの素人が、あの場面を、結果論で、振り返ります。

 「逆シリーズ男」ジャクソンの起用に固執。あの満塁ホームランを振り返る。

真剣での鍔迫り合いが続くような、痺れる展開の多かった今回の日本シリーズですが、

何よりも象徴的だったシーンは、第6戦の八回。

4-4の息詰まる試合展開でセットアッパーとして出されたのは、日本シリーズ6連投となるジャクソン。

シーズンでは大車輪の活躍を見せてきましたが、ここにきて明らかに疲労が見え、

第3戦、第4戦はいずれも、四球からランナーを出してしまい、致命的な失点を許しています。

第3戦では、先頭への四球から中田に逆転タイムリーツーベースを打たれ、先発・黒田の勝ちを消してしまう。

第4戦でも、一死後、前日タイムリーを打たれた中田を歩かせ、レアードに決勝ツーランを浴びて敗戦投手に。

この時点での彼の成績は、

5登板、4.2回投球回、1敗。

4被安打、1被本塁打、3与四球、6奪三振自責点4。

防御率は8.57。

完全に「逆シリーズ男」となってしまっていたジャクソン。

 

この試合を見ていたほとんどすべての方が、ジャクソン登板に嫌な感じを覚えたのではないでしょうか。

ジャクソンはなんとかツーアウトをとりますが、いつもの三振が奪えません。

これまでの教訓から、

四死球だけは絶対にいけない!

という想いがあったのでしょう。

しかし、疲労と重圧のためか、肝心のスライダーが全く決まらず、直球も甘く高くなってしまいます。

第5戦のサヨナラ満塁ホームランで覚醒し、この日も2本のスリーベースを放って乗っていた西川にはじまり、粘りの中島にも高めのストレートをセンター前にはじき返され、この日当たってなかった岡にもヒットを打たれて、二死から3連打で二死満塁。

ここで4番の中田。

チャンスでの彼の勝負強さが群を抜くことは、シーズン打点王の実績、そしてソフトバンクとのCSで、証明済です。

劣勢の時、ここ一番の時、いつも中田のバットがチームを救ってきました。

この打席でも、打ちそうなオーラが半端なく出ていました。

しかも、ここで栗山監督が揺さぶりをかけます。

ネクストバッターサークルにはこの日好リリーフをしていたバースが入っていましたが、

第7戦の先発が濃厚でこの日は出場がないと思われていた大谷を、ネクストに立たせたのです。

ネクストに立ったからといって、代打が確定するわけではないのですが、これでより一層、中田と勝負するしかないという思いで、ジャクソンに重圧がかかります。

しかし、この時点で、広島のベンチも、そして選手も、誰もジャクソンのところには行きませんでした。

第3戦の逆転タイムリーが頭をよぎったのが、ジャクソンはまともに勝負することができません。

外に逃げるスライダーで空振りを誘おうとするも、中田はバットを振らず、最悪の押し出し。4-5。

打たれたならまだ仕方ないのですが、決勝点が押し出しなのは、少し寂しいです。

結局大谷は打席に立たず、次打者はピッチャーのバース。

しかし、ジャクソンは気落ちしたのか、集中を欠き、相変わらずスライダーを外した2球目、高めのストレートを安易に投げてしまい、綺麗にセンター前に弾き返されて痛恨のタイムリー。4-6。

この時点で、事実上勝負は決しました。

しかし、それでもベンチは投手を代えません。

それどころか、マウンドにもいきません。選手も行きません。

完全に「ピヨピヨ状態」のジャクソンが、マウンドで孤立してしまいました。

もはや勝利を諦めたのか、としか思えませんでした。

せめてこの時の捕手が若い會澤でなくベテラン正捕手の石原なら、

あるいはこの日スタメンを外れ、既に代打で凡退した新井がファーストにいたら、

状況は変わっていたのかもしれません。

(石原は4回の逆転のチャンスで代打を送られ、ベンチに下がっていました。この代打の采配は当然というか、仕方のなかったことだと思います)

 

そして、第4戦で決勝ホームランを打たれているレアードを迎えます。

この時点で、おおよそ、次の結果がどうなるか、テレビを見ていた私でも分かりました。

顔面蒼白のジャクソンが投じたスライダーは、曲がらず高めに。

好調レアードがそんな失投を逃すわけがなく、ジャストミート。

完膚なきまでに広島にとどめを刺す、グランドスラム。4-10。

解説の山本浩二さん、野村謙二郎さんが気丈に日ハムを称えるコメントをしてて、胸が苦しくなりました。

 

「野球は2アウトから」「これだから野球は怖い」

よく言われるフレーズですが、この回の悲劇を招いたのは、

広島ベンチの悪い意味での頑固さ、臨機応変のできなさだと思います。

さすがに黒田の起用はないとしても、抑えの中崎を回跨ぎで投入するか、あるいは大瀬良か、せめて間だけでもとるとか、とにかくこの緊急事態で何か策を打つべきでした。

なんとかあと1アウト、シーズンのように抑えてくれ、ということだったのかもしれません。

事実、第1戦、第2戦はシーズン通りの勝利の方程式が機能し、連勝を収めています。

しかしこれは日本シリーズ

短期決戦は、一球ごとに、流れが生き物のように変わります。

そこで柔軟性、臨機応変さが采配から失われると、こういうことになってしまうのだということです。

 

結局、この日本シリーズでのジャクソンの個人成績は、

6登板、5.2回投球回、2敗。

8被安打、2被本塁打(いずれもレアード)、4与四球、6奪三振自責点10。

防御率は15.88。

結果だけ見れば、ジャクソンは完全に日本シリーズ敗北の戦犯です。

私もそう思います。

しかし、この結果を招いたのは、不調のジャクソン起用にこだわり続け、途中何も策を打てなかった、ベンチ、特に緒方監督にあると思います。

この日本シリーズ、緒方監督の采配には、正直疑問を感じる箇所が多くありました。それら詳細は、また別の記事で書こうと思いますが、

少なくとも現時点では「名将」ではないです。短期決戦の戦い方が全然できていませんでした。先ほども書きましたが、臨機応変に手を打ち続けた栗山監督とは好対照でした。

まさに、監督の経験値の差で負けた、日本シリーズだったと思います。

 

ちなみに、ジャクソンを擁護しておきますと、シーズンの彼の成績は

67登板、68.1回投球回、5勝4敗42HP。

46被安打、4被本塁打、23与四死球、89奪三振自責点13。

防御率は1.71。

と、素晴らしいものです。

だからこそ、最後、茫然自失の表情でベンチに戻るジャクソンを見ていると、怒りを通り越して、辛い気持ちになりました。

 それでもありがとう、広島カープ

一野球ファンとして、今は幻となった、第7戦の黒田vs大谷をどうしても見たかった。

広島の伝説・黒田の最終登板が、日本一をかけた日本シリーズで実現。

しかも相手は、新たなスーパースター大谷。

その最大の壁を破り、チームを日本一に導いて、男・黒田が最高の花道を飾る。。。

広島ファンでなくても、そんな感動の結末を、心のどこかで期待していた人は多いと思います。

今となっては、全て幻となりましたが。。

現実は、そうそう映画のようにはいかないということですね涙

それでも、ありがとう黒田。

広島に帰ってくると聞いたときは、広島ファンじゃない私も涙がでました。

 そして、最後は辛い結果となってしまったけど、夢を見させてくれて、ありがとう広島カープ

日本ハムだつて、今年に至るまで、2006年の日本一以来、3度もパリーグを制しましたが、3回とも日本シリーズで敗退しているのです。

真の強豪チームになるため、一歩、一歩、全員が成長してほしいです。

緒方監督はおそらく来年も指揮を執るのだと思いますが、熱く温かいファンに応えるため、今回の経験を糧にして、チームを日本一に導いてほしいです。

そして、一番辛い思いをしているだろうジャクソン。

日本シリーズの大ブレーキで、シーズンの活躍までなくなったわけではないので、

もし来年も広島で投げることになるのなら、今回の辛い経験をばねにして、一回りも二回りも大きくなって、また来るであろう大舞台で、真に頼れるセットアッパーになってほしいです。

 広島ファンではないけど、やっぱり熱くなってしまいます。もうファンになったのかもしれません笑

おめでとう、北海道日本ハムファイターズ

そして、ありがとう広島東洋カープ