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ぞうブロ

エンジニアの葛藤、好きなことまとめ、妄想

転職して前職と打合せしたら昔の上司と再会した。

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転職して5年目。初めて、前の会社と仕事する機会があった。

突然、「そういや君、前職あそこだったよね」と、とりあえず会議に呼ばれた。

たしかに前職だけど、扱う製品は全然違ったし、内容も全然知らない。

まあいいかと、とりあえず顔を出すことに。

打合せに現れたのは、なんと新入社員時代の上司のKさんだった。

 

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https://gaishiitrecruiter.com/whentostartjobhunting/

 

どうやらKさんは部署異動になったようで、当時とは全く異なる製品の担当室長になっていた。

 

何もできないくせにプライドだけ高かったゴミみたいな新人を、受け入れることになったKさん。

忘年会で泥酔し、店に泊まる羽目になった私に対して、5千円札を出して「これで菓子折り買って店に謝りに行け」と笑いながら言ってくれたKさん。

2年目、顧客の某大手自動車メーカーT社へ出向と伝えられ、戸惑ってる私に「...彼女か?」と理由を尋ねてくれたKさん。

案の定何もできず強制送還される羽目になった時、一緒に謝りに来てくれたKさん。

 

 

Kさんが上司だったのは2.3年だったと思うが、その間、迷惑しかかけていなかった。

そのまま部署がお互いに変わり、私は転職した。 

なので、転職してから初めてお会いしたKさんを見て、私は驚いた。

同時に、懐かしく、嬉しかった。

 

打合せの内容は、部品の仕入先が急に倒産したので、短納期で材質を切り替えさせてほしいという、元会社からの要請だった。

現職の設計の上司、そして調達の人から矢継ぎ早に厳しい質問を受けつつも、いつもの調子で、飄々と鋭く切り返していくKさん。

 

いつしか私は、かつてのように、Kさんや昔の先輩上司と一緒に、良くない報告をT社にしに来てる気持ちになっていた。

どっちの立場で話せばいいのか、だんだん混乱してきた。

現職の上司が、いつも通り目が笑ってない笑顔で、逃げ場のない正論を吐きまくる。

私は心の中で叫んだ。

「もういい!もうやめるんだ!Kさんのライフはゼロよ!」

 

打合せが無事終わった最後に、Kさんたち前職のメンバーが、

「この度は申し訳ありませんでした」と言った。

思わず私も、同じように頭を下げるところだった。

 

転職して、バリバリ活躍してる姿を見せられた訳ではなかった。

むしろ自信をなくし、疲れ、設計の仕事を辞めようと思っていたタイミングだった。

なので余計に心に響いたのかもしれない。

過去は美化されるものだけど、ふと新入社員の頃、同期と馬鹿騒ぎをし、仕事でもプライベートでも空回りしてた前職時代が、懐かしくなった。

そして、もう少しだけ、仕事を頑張ろうと思えた。

 

 

打合せが終わり、少し昔話に花を咲かせようと思っていると、

Kさんはおもむろにカバンから大量の切替品の試作サンプルを取り出した。

そして「じゃあ、これの評価をよろしくお願いします」と言い、足早に去っていった。

 

その後、メールで挨拶をした。Kさんから返事が来た。

「こちらこそ、びっくりしましたよ。元気そうでなによりです。

私も昔転職したので、あなたの気持ちは分かる気がします。

ところであのサンプルの評価、急いでくださいね。

さもないと、御社への部品の供給が止まりますよ」

 

ぐぬぬ。部下から顧客の立場に変わっても、脅迫まがいに急かされるのか。

前職の上司からも、現職の上司からも、無茶ぶり&鬼フォローをされるなんて。

 

自社のクソ評価部隊に、今回の試験の依頼をしに行く。そして文句を言われる。

「はぁ?そんなもんやる時間あるわけないやろ!余計な仕事を持ってくるな、迷惑や!」

もはや怒りも何も感じなくなった。そうやって吠えていればいいさ。

ただ一つ言えるのは、とにかくもう、頑張るしかないということだ。

 

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