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ぞうブロ

サラリーマンエンジニア象の、本格エッセイという名の妄想寝言ブログ。

夫婦喧嘩してたけど、ノートルダム大聖堂の火災を見て、パリの新婚旅行を思い出した。

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ノートルダム大聖堂が、燃えてしまった。

私はフランス人じゃないし、パリ在住のイケてるビジネスマンでも、見目麗しいパリジェンヌでもない。

それでもあまりにも衝撃的で、悲しい。

 

修復工事が原因とは皮肉にもならない。損害賠償とか責任追及とか、もはやそんな次元の話ではなさそうだ。

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CNN.co.jp : ノートルダム大聖堂火災 出火は事故か、修復に10年以上の見方も - (1/2)

日本で例えると、どれくらいの衝撃なのだろう。奈良の大仏が燃える。京都の清水寺が燃える。いや、それ以上のショックなのだろう。

涙する市民の声やマクロン大統領のコメント、一夜にして700億円を超える寄付や各国からの支援が集まったという報道を見ていると、フランス人にとってノートルダム大聖堂がどれほどの存在なのか、少し分かった気がした。

 

 

海外旅行にはあまり行ったことがないけど、こんな顔で、パリには不思議と縁がある。仕事で二回、新婚旅行で一回。

 

初めてパリに行ったのは2011年。パリモーターショー視察というおいしすぎる出張。

現地でオフが一日取れ、嬉しくてパリ中を歩きまくった。エッフェル塔、凱旋門、シャンデリデ通り、ルーブル美術館、オペラ座。

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一人で適当に歩くだけで、テンションが上がって仕方なかった。歩きすぎて靴に穴が空いたけど、それでも楽しかった。

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ノートルダム大聖堂まではすぐ近くまできてたが、残念ながらタイムリミットだった。

 

パリは街全体が、全て美しかった。

コンビニや自動販売機などはなく、正直不便だ。たまにある地下のトイレは薄暗くて怖い。

それを含めても、パリは本当に綺麗な街だった(2回目)。

店に入ってボンジュールと挨拶をし合うのが気持ちよかった。歩いている人たちも皆、洗練されているように見えた。ラーメン屋さんやユニクロでさえも、パリの中ではオシャレスポットだった。

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もう来れないだろうけど、また来れたらいいな。そう思っていた。

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そんな美しいパリを忌まわしい同時多発テロが襲ったのは、2015年11月。

 

それからわずか半年。私は再び新婚旅行でパリを訪れた。

テロは怖かったけど、それ以上にヨーロッパ、フランスにもう一度行きたかったからだ。

俺は(少しだけ)知ってるぞというドヤ顔で、嫁さんを案内してあげよう。

そして前回行けなかった、ノートルダム大聖堂とヴェルサイユ宮殿に必ず行こう。

 

そしてやってきた、ノートルダム大聖堂。f:id:elep-peace:20190417005625j:image

入口からすごい人だった。前回パリに来た時とは違い、中東の移民っぽい人たちもいた。彼らや人混みに近づくのは、まだ少し怖かった。

 

外の喧騒とは打って変わって、中は、話すのも躊躇われるほどの、荘厳で静謐な空間。

どこからか賛美歌が流れてきていた。 

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美しすぎるステンドグラス。いわゆるバラ窓。

そのふもとには、パリ同時多発テロの犠牲者に捧げるものだろうか、無数のキャンドルが置かれていた。祈りを捧げる人もたくさんいた。
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祈りを捧げる人たちを見ていて、(自称)霊感のある嫁さんは、頭が重いと言い出した。

写真をパシャパシャ撮るのも憚られた。それほど、厳粛な雰囲気だった。

詳しくはWikipedia先生にお願いするとして。
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千年の歴史を持つこんなに美しい世界遺産が、たった1日で燃えてしまった。

 

なぜノートルダム大聖堂のことで、こんなに感傷的になってるか。

それは、ちょうど最近、嫁さんと喧嘩したからだ。

まあまあ大きな喧嘩。仕事、育児、病気、体調。二人とも、時間体力精神面で、なかなか余裕が無い。

 

あの新婚旅行から3年。いつから私たち夫婦はこんな風になってしまったのか。

ただでさえ男と女な上、私たちは不器用な曲者同士。

意見や価値観が合わないのは、分かってたはずなのに。

今までも色々問題はあったけれど、この先、乗り越えられるんだろうか。

歳をとるにつれ、問題は重く深くなっていくというのに。

 

そう悩んでいるとき、ノートルダム大聖堂火災のニュースを見た。

ノートルダムって、まさかあのノートルダム?

思わず新婚旅行を思い出した。そして当時の写真を見返していた。

あの時も嫁さんは、張り切る俺に付き合わされて歩きまくり、お疲れだったっけ。

でも、楽しそうな笑顔が、そこにあった。

 

ノートルダム大聖堂の火災と同じで、夫婦の信頼関係も、築くのは本当に大変だが、壊れるのは些細なきっかけで、無慈悲なほど一瞬だ。

本当に取り返しのつかない事態になってしまう前に、火を消し止めないといけない。

 

そう思い、嫁さんと一緒に、新婚旅行の写真を見返すことにした。

若いなぁ。懐かしい。ノートルダム大聖堂近くの露店のパンが美味しかった。どこそこのレストランはまずかった。スリに遭いかけたけど、物売りの黒人さんに助けてもらった。たくさんB級雑貨を買った。

 

またいつか、ヨーロッパに行けるかなぁ。

嫁さんの目には、涙がたまっていた。

 

結婚式と新婚旅行の写真は、いざという時の切り札だ。

かつて、先輩がそう言っていたのを思い出した。

人生最後の祭だと勝手に宣言し、無理して奮発しすぎたけど、行っといてよかった新婚旅行。フランス。パリ。ノートルダム大聖堂。

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ノートルダム大聖堂は写ってないけど、凱旋門の上から撮ったお気に入りの一枚。本当にパリの街並みは美しい(3回目)。

 

幸い、ノートルダム大聖堂は、全て焼失したわけではない。

 

マクロン大統領は言っていた。必ず再建すると。

途轍もない時間とお金、手間暇がかかるだろうけど、必ず復活させてほしいです。

そしてまたいつか、パリに行きたいです。

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