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ぞうブロ

サラリーマンエンジニア象の、本格エッセイという名の妄想寝言ブログ。

コロナウイルスにも仕事にも負けないためにすべきこと。

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新型コロナウイルスが、世界中で猛威を振るっている。

株価は大暴落。学校は一斉休校。マスクはもちろん、トイレットペーパー、子供のオムツ、はては米までが、一時店頭から消えた。戦争でも始まるのかといいたくなるような、パニック騒動。

欧州サッカー、センバツ甲子園、プロ野球、はてはオリンピックまで、数えきれない楽しみたちが、中止や延期に追い込まれた。自粛ムードが続き、おちおち外出もできず、気持ちも沈んでくる。 

 

まさに、未曽有の緊急事態。

コロナなんかに負けるか!とばかりに、当時危険地帯と思われていた難波のバーで、コロナビールを笑顔で飲んでいた騒動当初が、早くも懐かしい。

しかし、日常は続いていく。

 

 

人混みを避ける。マスクをつける。手洗いうがいをする。換気をする。こんな時ほど、基本が大切だ。皆そう言うし、頭では分かってる。

 

そんな中、今日も満員電車に流れる、時差出勤やテレワークを推奨する厚生労働省のアナウンス。製造業にとっては、どちらも無縁の夢物語。

マスクをつけてない隣のおっさんが、豪快なクシャミをかます。満員電車、そして満員バスに揺られ、時間通りにゾロゾロと工場へ向かう社畜の集団。

 

出張や大人数での会議は禁止と言いながら、数十人を集めて、毎日行われる朝礼。

「うちの部からは一人たりともコロナを出さない、そういう強い気持ちが大切です。」

換気が悪く、人口密度の高い部屋で、部門長がマスクもつけずに、大声で喚いている。換気のため窓を開けるよう通達が出てたが、寒いからと10秒で閉められた。

どこから突っ込んで良いのか、もはや分からなくなる。

 

そんな中、一人コロナ陽性患者が出ると、そのフロアが、二人出ると、工場全体が、2週間、操業停止となることが発表された。

 

今一番恐ろしいのは、肺炎そのものではなく、工場でコロナ第一号になってしまうこと、そして晒し者にされ、集中砲火を浴びること。

 

肺炎でしんどい中、各部署からの連日の尋問は、苛烈を極めるだろう。

テメーのせいで工場が止まったぞ。どう責任とってくれるんだ、この非常時に旅行やライブなんぞ行きやがって。ウイルスの被害者なのに、犯罪者扱い。うっかりキャバクラなんかで感染したら。全国に醜態を晒された挙句、特定され、待ってるのはコロナ解雇にコロナ離婚。いっそのこと肺炎で死んだ方がましだ。

 

一方、別の感情も湧き上がってくる。自分以外の誰かがコロナにならないかという、どす黒い期待。

それなら、フロアや工場が止まっている間に、自分だけこっそり出勤すれば、仕事を勧められる。まさにドラゴンボールに出てくる、精神と時の部屋での修行。ああ、精神と時の部屋に入りたいです。隣の鉄人が、笑顔でそう言い始めた。コロナか連日の激務のせいか、彼のお肌はボロボロだ。

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精神と時の部屋 – ドラゴンボールにツッコむサイト

 

一度、惜しい、いやヒヤッとしたことがあった。いつも一緒に昼飯を食べている同僚が、肺炎になったのだ。2週間以上姿を見せない彼をしり目に、皆が色めき立つ。

 

「彼絶対コロナですよ」「そういやすごく咳してたもんな」「しかも彼マスク付けてなかったし」「あ~あ俺たちも濃厚接触者か」「でもこれで休めますね」「いや、何があっても、工場は止まらないよ」「感染者はメンタル不調ということで闇に葬られるに違いないさ」「彼も会社に消されましたね」「きっと俺たちも秘密裏に隔離されるんだろうな」「家族からも病原菌扱いされて」「ちきしょう、今日から奴のあだ名はコロナックスだ」「おう、正式名は、バクテリア・コロナックス。登録名はBコロナックス」「なんすかその助っ人外国人みたいな名前は」「.250くらいだけど30本は打つね。外のスライダーを見極められれば率は上がる」ゲストークが止まらない。

 

結局、彼は「細菌性」の肺炎だった。新型コロナは「ウイルス性」肺炎。肺炎の原因は細菌性、ウイルス性、マイコプラズマ(細菌とウイルスの中間)、そしてカビの4つらしい。そんなことも知らず、無知と黒い期待ばかりが膨らみ、危うく同僚を病原菌扱いするところだった。この時期に、紛らわしいよ全く。コロナじゃなくてよかったよ。

 

大体、こんな環境で、一体どうやって、自分コロナ陽性ですサーセンなどと、言いだせるだろうか。

 

最近、会社が追加のコロナ対策を発表した。人混み対策で、昼飯の時間帯を分散。焼け石に水とは、まさにこのこと。しかも部下のサボり爺さんは、追加で一人時差喫食。単に昼休憩が長くなっているだけに思えるが、気のせいだと思い込む。

 

さらに、もしコロナが一人出てワンフロアが止まってもいいように、各チーム、人員を2グループに分け、フロアを分散した。半分が止まっても、生き残ったもう半分で、仕事を止めずに進めよということらしい。

引っ越しに加え、場所がばらばらになることで仕事の能率低下は顕著。サボり爺さんとペアを組まされている私だけど、私がコロナで倒れても爺さんが仕事をやってくれるとはとても思えない。ただ、ますます忙しくなるだけだ。

 

ちきしょう、なんでそんな後手後手のずれた対策しか打てないんだ。

おまけに、何かあれば工場を止めなさい、でも増産の計画は前出しで達成しなさい、工場を止めるかどうかは各工場で判断してねって。

本社は馬鹿なのか阿呆なのか。思わずそう愚痴がこぼれる。

 

しかし、責任をもって一生懸命やっているはずの人に対して、安全地帯から偉そうに、無責任に好き勝手文句を垂れるのは、とても不快でカッコ悪い。連日の報道で、一部の野党議員やメディア、WHOや評論家が教えてくれた。彼らと同じになってしまう。そう気づき、口をつぐむ。

 

未知のウイルスに対して、どうすれば完璧に対策できるかなんて、誰にも分からない。失敗するかもしれないけど、少しでもリスクを減らすため、現状できる手を打っていくしかない。本社の一見馬鹿丸出しの指示の数々は、実は名案ばかりなんだ。私たちはただ、自分たちのできることを、いつもどおり一生懸命するしかないんだ。そう言い聞かせる。

 

そんな中、先日私が何気なしに引き継いだ案件が、超絶デンジャーな爆弾案件へと変貌した。まさにミニボンビからキングボンビーへ、華麗なる変身。弱った同僚をバクテリアコロナックスと馬鹿にした罰なのか。

 

超緊急の市場クレーム問題対応ということで、全員が全打席ホームランを打たないと成り立たない日程計画を出させられた挙句、コロナでどうなるか分からないから、念のためさらに一週間前出しせよと意味不明な指示が飛ぶ始末。一打席でホームランを二度打つのは、さすがのBコロナックスでも無理だろう。オリンピックは1年延期されたが、市場クレーム対応では一日たりともスケジュールの遅延は許されないらしい。日程計画とは何なのか、考えてしまう。

 

つい先日の報道で、イタリアの関連会社がストップした。仕向け地のアメリカでの関連企業でも、コロナ陽性患者が出た。これはもしや神風か。しかしイタリアが止まろうが、コロナが猛威を振るおうが、締切は全く変わらない。

 

コロナじゃなくて会社に殺されるわ。

そう言いたくなる気持ちを抑え、今日も図面を書きまくる。ああ、私も精神と時の部屋で修行がしたい。

  

実はだいぶ前から、沖縄旅行を予定していたが、泣く泣くキャンセルした。安定期の今を逃すと、数年は行けなくなる。そんなタイミングだったけど、コロナとキングボンビ―の前には、なすすべがなかった。キャンセル料は無料だったのが、せめてもの救い。コロナ様々ですね白目。

 

ああ、もうコロナにかかって2週間休みたい。工場第一号で晒しものにされてもいい。

 

そんなことない。絶対なりたくない。コロナって名前は可愛いが、要はめちゃくちゃ感染しやすくて薬の無い肺炎だ。自分はともかく、2歳の息子、最近ようやく安定期に入ったばかりの身重の嫁さんには、文字通り、死んでもうつすわけにはいかない。

 

それに、仕事が変わらずあり、給料をもらえるのは、本来ありがたいことなんだ。大打撃を受けているであろう観光業、飲食業、そして夜のお姉様方に思いを馳せながら、そう思う。

 

自分でどうにもできないことを嘆いても仕方ない。仕事でもプライベートでも、今自分ができることを、精一杯やるしかない。必要なものは、マスク、手洗い、睡眠、気合。コロナになんて絶対ならないという強い気持ちだ。あれ、例の部門長と同じこと言ってるな。コロナや仕事なんかに負けないように、みんなで頑張りましょうね。

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