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ぞうブロ~Zoh's blog

好きなことを好きなときに書いています。文章長め、更新遅め、内容阿呆め。

アシスタントの爺さんの仕事のサボり方が新たな段階に移行した。理不尽上司と無敵爺さんに挟まれて。

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まもなく定年を迎えようとしている、同じチームのアシスタント(以下、爺さん)。

かつて私がピンチになった時、獅子奮迅の活躍(不在)で私を助けてくれた?ことは、以前書きました。

 

www.elep-peace.com

その爺さんのサボり癖が日に日にパワーアップしていて、一体どうしようか、困っています。

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【老害】若者がイラついてる、職場に蔓延る謎の”おっさんルール”一覧がこちらwww : オレ的ゲーム速報@刃

 

 

爺さんとの出会いは、5年前。

中途採用で、右も左も分からなかった私に、ただ一人優しくしてくれた爺さん。

柿が大好物だと聞いたので、お礼に実家で作った柿をあげたら、とても喜んでくれた。

 

それから爺さんは、仕事の合間に、なんでも話してくれるようになった。

阪神は優勝できるのか。藤浪はどうなるんだろうか。

大学生の息子さんが、夜の仕事(クラブ)を始めたらしいけど、どうしよう。

息子さんの就活で、エントリーシートを書いたけど、中身をチェックし改善してくれないか。

社会人になった息子さんが、学生時代の彼女と別れてしまったらしい。ヨリを戻してほしいけど、どうしよう。

 

仕事中でもお構いなく、延々と話しかけてくるのが気になっていた。

でも、よほど悩んでるのだろう。私は出来る限り付き合ってきた。

息子さんの書いたエントリーシートを送ってもらい、自宅で夜な夜なチェック校正したこともあった。

息子さんと同じく学生時代彼女と別れた苦い過去をほじくり返し、アドバイスしたこともあった。

困ってる人は、助けないといけない。

 

そして2年前から、爺さんは私のアシスタントとなり、私たち二人はチームになった。

上司から見たら、意外な仲良しコンビに見えたのかもしれない。

 

 

爺さんは、仕事はしてくれる。

だけど、本当に必要最小限のことしかしない。

「やれと言われたので、この部品変更の処理だけしました」

報告に必要な検証、資料、データ、まとめ。

そういうのは、出してくださいと言っても、皆無。

そして、それを(爺さんの代わりに)上司に報告し、全然資料や説明が足りないと叱られるのは、爺さんでなく、私だった。

 

「報告するときは、キチンと資料準備しないとダメだろう。

爺さんをうまく使わないとダメだよ。

うまく頼めば、経験も知識もあるんだから、それを引き出さないと。

そして、仕事をもっと早く回さないと」

 

仕事の振り方を勉強するいい機会だ。そう思って私は接してきた。

それでも、一向にやってくれない。

なので私は、本来爺さんが作るべき下調べや検討資料、データを、作るようになった。

爺さんにはそれを一から説明し、結果を入力してもらう。上への報告は私がする。

自分でやった方が速いけど、何事も勉強だ。

それに自分が叱られるのは、ごめんだからだ。

 

でも、それはまだいい。

私の伝え方、仕事の振り方、報告のしかたが、きっと悪いからだ。

そう思っていた。

 

その頃から、爺さんのサボり癖は気になっていた。

定年間近なのもあったかもしれないが、徐々にエスカレートしていった。

 

近くの電話がいくら鳴ろうが、取らない。

耳栓をしているので、話しかけても聞こえない。

自席では大抵、ネットサーフィン。wikipediaで歴史を見るのが好きらしい。

昼休みは、通常の倍近く取る。

昼食後は、自席で昼寝

行き先明示版は、いつも打合せブース。だけど、そこで姿を見たものはいない。

代わりに、食堂で談笑する姿が、何度も目撃されていた。

数時間の離席ののち帰ってきて、定時を過ぎてもいる。残業代目当てなのか。

 

でも誰も注意できない。私や他のメンバーには厳しい上司もだ。

そのせいか、去年あたりから、爺さんはどんどん敵なしになっていった。

 

ある日、爺さんに仕事を振ろうと、ふと爺さんのパソコン画面を見たとき、私は驚愕した。

2DのCADを開いている。しかしそこに書かれていたのは、設計の図面ではない。

どう見ても、家の間取り図だった。

ご丁寧に、ドアの開閉の軌跡、トイレの絵、窓の位置まで、書かれていた。

そういえばもうすぐ家を買うのだと、小耳に挟んだな。

私はあまりの衝撃に、注意するどころか、思わず目を背けてしまった。

見てはいけないものを見てしまった気がしたからだ。

周りのチームメンバーも気づいていて、ちょっとした噂になった。

 

しばらくすると、CADで家の間取り図を書くことはなくなった。

代わりに、最近はネットで家具ばかり見ている。

どうやら、満足のいく間取りが完成したのたろう。

 

たまりかねた同僚が、上司との面談の際、爺さんの行いをチクった。

あの人、寝てますよ。サボってますよ。家の間取り書いてますよ。

上司は一言、「それはいけないなぁ」と言ったそうだ。

その後、爺さんが注意された形跡はない。何も変わらなかった。

 

一方、上司は、私や同僚たちに、仕事の件でたびたび厳しく言った。

なんでなんだ。あの爺さん、上司の弱みでも握ってるのか。

私たちの不満は、日に日に高まっていった。

 

そして先日。

爺さんのサボり癖が、新たな段階に移行した。

昼下がり、ふと爺さんを見ると、自席で堂々と、優雅に文庫本を読んでいる。

どうやら、近所の図書館で借り、持ち込んできたらしい。

仕事に関係のない本であることは、「~~人情噺」というタイトルから明らかだ。 

 

仕事をサボる。会社にあるもので遊ぶ。

そしてついに、会社にないものを持ち込んで遊ぶようになった爺さん。

上司は相変わらず、爺さんに気を遣ってばかりで、私達には厳しいままだ。

爺さんのミスで私が厳しく怒られたことも、何度もあった。

なぜなんだ。上司は爺さんに、なぜ何も言えないんだ。

いっそのこと、私もニンテンドースイッチを持ち込み、勤務中に同僚とマリオカートでもしてやろうか。

 

もしかしたら爺さんは、どこまでがボーダーラインなのか、定年間際の身を挺して、壮大な実験をしているのかもしれない。

なんたる度胸、器の広さだ。

そんな無敵な爺さんに、私は一体、何をどう言えばいいのだろう。

 

今日もまた、無敵の爺さんは、自席で耳栓をしながら、新しく持ち込んできた雑誌を優雅に読んでいる。 

クソ上司は、相変わらず、「爺さんをうまく使え」とだけ言い、注意もせず、私に理不尽な要求ばかりする。

 

よし。 もう頃合いだな。

帰宅後、私はそっとワードを立ち上げ、異動願と職務経歴書を書き始めた。


翌日。

チームメンバーが再び上司に爺さんのサボり癖をチクったらしく、爺さんは上司に呼ばれて軽く注意されたらしい。


そしてどういうわけか、私の仕事が回ってないから助けてあげてと言ったらしい。

なんで俺が悪者?言いやすいんだろうけど。まあいいや。

爺さんは少し凹んでた。飲みに行こうと言われ、爺さんとサシで飲むという前人未到の荒業をやり遂げた。

爺さんと上司は、ずっと旧い仲だそうだ。そりゃ上司も気をつかうわな。

なんだかんだで、私たち2人は本当のチームとして、来週から頑張ることになった。

できることを、一生懸命するしかないんだ。

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