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ぞうブロ

サラリーマンエンジニア象の、本格エッセイという名の妄想寝言。

嫁と元カノが出会ってしまう恐ろしい夢を見た。京都の甘く苦い記憶。想い出は薄めつつ美化すべき。

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先週末、久々に家族で京都に出かけた。晴明神社、北山、そして鴨川。とても楽しかった。

その夜。月曜の早朝だというのに、恐ろしい夢で目が覚めた。先日、京都に行ったからなのだろう。少なくとも、母の日翌日に見る夢じゃない。

 

どっかの喫茶店で、私と嫁さんのいるところに、元カノが声をかけてきた。嫁さんには笑顔でこう言った。初めまして、私は彼の元婚約者ですと。確かに元カノだが、婚約した記憶はない。嫁はあの人誰?と声を震わせた。

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しかし私は、当時の元カノとの楽しい日々や辛い最後の記憶が蘇ってしまい、何も言えなかった。その修羅場の最中、元カノから、よりを戻そうと電話がかかってきた。嫁が怒りの涙を目に溜めて見てる中、私はなぜか長々と彼女と話し続ける。電話がなかなか切れない…

そこでバッと目が覚めた。汗びっしょりだった。

 

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京都での学生時代、私は長い間、一人の女性と付き合っていた。彼女は一つ年下で、同じサークル。真面目で愛らしくて、とてもいい子だった。いいおばあちゃんになるオーラ満載だったし、とても結婚願望が強かった。向こうの実家にも招かれ、よくしてもらった。

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でもまだまだ遊びたかった馬鹿な私は、ずっとそれらを重たがった。 一度親にも紹介した。親も気に入ってくれた。大学院を中退した時も、彼女は支えてくれた。

でもそれが当時の私には、重荷で仕方なかった。

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社会人になり、京都と愛知で離れた私たち。別れてしまってからも、たまに連絡をとったりしてた。ずっと彼女は待ってくれていたと思う。勘違いであってほしいけど。

だけど私はその間、遊んだり他の女と付き合ったり、遊んだりしていた。いつでも戻れると高をくくってたのかもしれない。とても酷いことをした。たくさん泣かせた。

控えめに言ってもゴミ虫だった。

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そして20代も最後の方。私はようやく気付いた。散々泣かせて、酷いことをしてきたけど、やっぱり彼女じゃないとダメなんだ。

そう思った時には、すでに遅かった。彼女は他の男性と婚約していた。電話で、今更そんなことを言わないでと言われた。その通りだった。あれから連絡はしていない。できるはずがない。

 

タイミングは何度もあったはずだった。彼女の想いに応えないとと、自分の直感が何度も訴えていた。でもわたしにはそれができなかった。いや、しなかった。結果、匙を投げられた。

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とてもとても、後悔した。罪悪感と自己嫌悪にまみれた。でも仮に過去に戻っても、また同じ失敗をするのだと思う。だからこれでよかったんだ。そう無理矢理納得自分をさせるしかなかった。

その時のモヤモヤした感情は、心の中、頭の片隅に、封印したはずだった。

だけど困ったことに、こうして、たまに蘇ってしまう。あれから、10年以上も経つのに。

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今の嫁さんを紹介したとき、親に言われた。「前のあの子と結婚して欲しかった」

そう言われるのも分かる気がした。彼女はその辺の付き合いもうまかったからだ。彼女が得意で嫁さんが不得意なこと。それを私は、しばしば嫁さんに頑張って得意になるようにと、言っていた。酷い話だ。

 

その後、今の嫁さんと結婚するとき、家同士がもめまくり、一度婚約破棄になったのも、向こうの家とその後も揉めたのも、そのことで嫁とソリが合わなかったのも、全てあの元カノと別れた呪いなのかとすら思った。それだけ当時の罪悪感、後悔が強かったのかもしれない。

 

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しかし私は、そんないわくつきの嫁さんと別れられなかった。理由は他にもあるけど、もう2度と、あんな辛く悲しい別れをしたくない。後悔したくない。その思いがあった。

ちなみに嫁さんがなぜこんな私と別れず結婚したのかは、正直分からない。嫁にも色々な過去があるだろう。もしかしたら、私達は同じ穴の狢なのかもしれない。

 

その選択は、正しかったのか。それは、これからの生き方次第だ。過去なんて、もはやどうでもいい。大切なのは、今、そして、これからだ。私に唯一できる事は、今の大切な嫁さんと、奇跡のように授かった可愛い息子を、精一杯愛して守っていくことだ。それしかできない。

 

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その後風の噂で、彼女が結婚したことも聞いた。子供が大好きだった彼女だけど、その時はまだ子供はいなかった。子供を授かり、幸せに暮らしてくれてるといいな。どうか彼女が幸せでいて欲しい。そうこっそり思う。だからもう、こんな形で夢枕に立たないでほしい。何かあったのかと、そう思ってしまうから。

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いやいや、そんな記憶なら、むしろ消し去ってしまえ。女性の方はそう言うでしょう。しかし男はそれができない生き物なのです。未練があるわけではない。俗に言う、「男は別名保存、女は上書き保存」理論だ。

 

だからせめて、甘く苦い想い出は、適度に都合の良いように美化し、心の奥底に留めよう。それでいい。それでこそ、どんなに辛いことがあっても、人は生きていけるのだから。当時の記憶がそのまま蘇るのは、結構ダメージが大きいものだから。忘れてならない痛みも、時とともに薄れていく。それは決して、悪いことばかりじゃない。身勝手だけど、そう思うことにします。

京都に行くと、いつも胸がキュンキュンします。だがそれがいい。京都、好きです。

 

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