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ぞうブロ

サラリーマンエンジニア象の、本格エッセイという名の妄想寝言。

大阪市中央公会堂を見学し、中ノ島を散策して、意識を高めすぎた結果。

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門真の試験場で免許を更新した帰り。ふと思い立って、中ノ島にやってきました。

最近少々お疲れだったので、意識を高め、気持ちをピリッとさせたい。幸い今日は、珍しく一人で自由行動ができる。せっかくだから、普段行かないところに行こう。

 

京阪電車北浜駅で降り、大川の川辺を適当に散策。日曜日の昼下がり、洗練されたオフィスビル群を縫うように流れる二本の川。ああ、なんて美しい景色なんだ。早くも意識が高まり始めた。

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そして、以前から気になってた建物にやってきた。近くを通りすぎることはあったが、中には入ったことはないし、調べようと思ったこともなかった。

 

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その建物は、大阪市中央公会堂だった。中の一部は無料で観れるらしい。

 

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一体これは誰が何のために建てたんだろう。今も使われてるんだろうか。ということで早速探索。

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中はいかにも、近代の格式高い日本の洋館。いい雰囲気が出ている。

今でもコンサートや結婚式などで使われているようだ。こんな所で結婚式とか、意識が高すぎて羨ましい。

 

かたや、これほど綺麗な洋館を見ても、ゲームのバイオハザードしか思い浮かばないほど、退化していた私の脳みそ。

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この階段を登ったら、そこには青い宝石がある…でも途中にはゾンビとハンターが…よしショットガンで…いやその前にグリーンハーブを…バイオハザードされない方すみません。

 

地下には、展示場がありました。

1911年(明治44年)、株仲買で財を成した岩本栄之助氏が、その2年前に渋沢栄一団長率いる渡米実業団に参画した際、アメリカのチャリティー活動に感銘を受け、大阪市に当時の100万円という大金を寄付して建てられた公会堂、なのだそうだ。

詳しくはこちらをご覧ください。

大阪市中央公会堂 - Wikipedia

 

人のために財を使う。なんて素晴らしい。なけなしのブログの収入すら嫁に内緒にし、サーバードメイン代飲み代に充てている自分とは、雲泥の差だ。いや泥に失礼だ。

ありがとう、大阪市中央公会堂。岩本栄之助さん。私も世のため人のために、しっかり仕事をしますよ。

 

すっかり意識が高くなった私は、気分良く中ノ島、北浜を散策。

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大川、公園、大阪市中央公会堂の最強コラボ。オフィスビル群の中にぽっかり取り残され、明治にタイムスリップしてきたような空気。

 

そして緑のトンネル。

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日本銀行大阪支店の隣にあった像。

作品名は「風呂上がりに腰痛のリハビリ体操をする嫁と、その真似をする息子」

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ああ、なんて美しいんだ。大阪にもこんな場所があるなんて。大阪と言えば西成や通天閣のイメージが強いけど、西成も大阪、中ノ島も大阪。意識がさらに高くなった私は、色々近似の末、ある定理を産み出した。

  • (西成+中ノ島)/2=大阪
  • (通天閣+あべのハルカス)/2=大阪市中央公会堂

二つ目はどう考えても違うが、自称「象の定理」を編み出した私はますます意識が高くなり、淀屋橋駅近くのベローチェで、アイスカフェラテと生チョコケーキを注文。たまにはこういう環境でブログを執筆するのも、悪くないよね。

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もはや意識の高まりは、止まらなかった。いや、止められなくなった。

他の何も変わっていないが、意識だけが、凄まじい勢いで膨張を続けている。頭に充填された多量の意識はついに行き場を失い、そして暴発した。私の身体から、意識が離脱したのだ。

オーロラかライフストリームのように、中ノ島上空を私の意識が覆っていく。実に神秘的な光景だ。しかし驚く人はいない。象の定理によれば、中ノ島とは、そういう場所だからだ。

おっ、新作のプロジェクションマッピングかな。薄れゆく意識の中、そう家族連れが笑うのが見えた。

 

よかった、こんな私でも、人のためになれたんだ。岩本栄之助さん、少しだけあなたの領域に近づけた気分です。恍惚の微笑を浮かべ、私はその場に倒れこんだ…

 

翌朝、中ノ島の川のほとりで、既に冷たくなっている中年男性の姿が発見された。 しかし酔っ払いかホームレスということでそのまま放置された。

それから後日。奇妙なニュースが日本中を震撼させた。

 

「大阪市中央公会堂で心霊現象?

中年男性が呻き声を上げ夜な夜な徘徊している姿が目撃される」

 

調査の結果、 この生命体は、「Tウイルスに感染した人間、いわゆるゾンビ」であるとアンブレラ社から緊急声明が出された。

市民へのTウイルス感染の危険があるため、ゾンビは駆除せねばならない。大阪市中央公会堂を自衛隊が取り囲む。マスコミや野次馬が殺到し、物々しい雰囲気に。

平成が生んだ怪物は、平成のうちに倒さないといけない。奴を殺せ。公会堂周辺には怒号が飛び交った。一方、彼は何も悪くない、そう擁護する人もいた。どうか生かしたまま故郷の和歌山に返してやってくれ。サファリパークとかなら動物たちと楽しく生きられるかもしれない。繊細な彼は人とは暮らせなかったんだ。これが本当の可哀想な象だ。

いつからか、雨が降り出した。ゾンビの涙雨だ。誰かがそう言った。

 

「さあ、いい加減諦めて出てこい!お母さんが泣いているぞ!」

拡声器で懸命の説得を続ける隊員。しかし、意識の流出により脳や理性まで失った彼には、もはやその言葉は届かなかった。

「うぉぁぁ〜…うぉぁぁ〜…」

もしかしたら、彼の目に映った群衆や自衛隊は、自身のファンに見え、怒号は歓声に聞こえてたのかもしれない。

「仕方ない…発射!!」

無数の銃弾が、そのゾンビに命中した。

歓声と悲鳴が交差する中、可哀想な象、もといゾンビは斃れた。

もはや朽ち果てた彼の顔。目からは一筋の涙が流れ、口元は微かに笑っていた。

いつの間にか雨はやみ、綺麗な虹が出ていた。そう、中之島にかかる美しい橋のように…

………

 

これでよし…と。

今日も、世のため人のためになる記事を書くことは、できなかった。しかしこれでいい。いきなりそんなどデカイホームランなんて、打てはしない。まずは家族のため、いや自分のために頑張ろう。そう思えた、いい時間でした。帰ろう。久々にバイトハザードしたい。

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