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ぞうブロ~SEASON2

迷いながらも前に進む、不惑のサラリーマンのブログ

成人の日、おっさんが馬券を買いつつ新成人に贈る言葉。

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三連休最終日。嫁さん子供を義実家に預け、束の間の自由時間。

時間さえあれば何でもできると言いながら、いざ時間ができると、何をすれば良いか分からない。悩んだ末、何をとち狂ったか40間際にして競馬に初挑戦しようと思い立ち、昼前、颯爽と馬券売り場に向かう。

 

途中、駅で見かける、艶やかな振袖姿のお姉さん。スーツをビシッと決めた若者。白と金の袴を纏った金髪の兄ちゃん。そういや今日は、成人の日か。

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振袖:有村架純モデル | Japanese outfits, Japanese kimono, Arimura kasumi

 

 

ハタチ。もうすぐダブルスコアになろうとしているおっさんにとっては、あまりにも眩しい存在。若いってそれだけで、素晴らしいよね。若いっていうだけで、何でもできると思えてしまう。

ああ、今の私に、この若さがあれば。あの頃に戻れたら。若さに後ろめたい憧れを覚えるのは、自分のほろ苦いあの頃を思い出すからだろうか。

しかしもし、ハタチの頃にタイムスリップしたとしても、同じような失敗をやらかし、同じようなアラフォーになってるだろう。仮定の話なんてしても意味ない。そう自分に言い聞かせ、過去に目を閉ざす。

 

かくいうハタチの人達も、高校生を見ては「ハァー歳とったな〜、若いっていいよなぁ」などとこぼしているだろう。若いってそれだけで素晴らしいから。そして想い出は美化されるから。

つまり、高校生は中学生を羨み、中学生は小学生、小学生は保育園児、保育園児は乳児、そして乳児は新生児を羨む。新生児ともなると、胎児に説教の一つもかますだろう。

若いっていいよなぁ。でもこれから産まれてこないといけないのか。大変だぞアレ。なかなか出られないし。この世はたしかに綺麗事ばかりじゃない。だけど、あの時の、早くこの世に生まれ出でたいという、ピュアな気持ちを忘れるなよ。母ちゃんに感謝しろよ。ついでに父ちゃんにもな。

 

そう、若さとは素晴らしいが、同時に大変でもあるのだ。

学校、受験、就活、仕事、友達、恋愛、結婚、子育て。数え切れないほどの試練や困難が、若者たちには待ち受けている。そして若さは時として愚かで脆い。

 

たまにハタチくらいの若者から、お悩み相談を受けることがある。受験のこと、就活のこと、恋愛のこと。先輩ヅラをして、大丈夫、なんとかなるよ、なるようになる、時が解決するよ。そう言いながら思う。これは問題の解決になってるんだろうか。そういうお前は、どうだったんだい。何より、相談する相手を間違っていないかい。

 

ともあれ若さは素晴らしい。歳を取れば、経験値こそ増えるけど、身体は衰え、苦しみも大きくなる。正解のない問題、自分だけで解決できない問題も増える。責任、守るべき家族、家のローン、背負うものはどんどん増えていく。日々を生きることに必死で、あの頃のワクワクドキドキするピュアな気持ちは、緩やかにすり減っていく。自分のしたいことが何だったかすら、もはや思い出せなくなってしまう。

 

しかし思い浮かべてほしい。縁側で日向ぼっこをしながら穏やかに微笑むお爺ちゃんお婆ちゃんを。あの方々にもあったのだ。胎児から始まり、学生、ハタチ、おじさんおばさんだった頃が。それぞれの時代で、さぞ大変なことがあっただろう。たくさんの血と汗と涙を流してこられただろう。

お年寄りになっても、私のような「若造」には想像もできない大変なことに直面してるに違いない。健康、年金、相続、終活。死が近いのは、どういう気持ちなんだろうか。

 

それらを全て乗り越え、受け入れ、ついにはあの境地に至ったのだ。まさに悟りの境地。仏陀。いや仏さんってそういう意味じゃなく。家族に囲まれ、いつもニコニコしているお年寄りを見ると、私はえも言われぬ凄みを感じるのだ。ああ、こういう強く優しい、凛としたお年寄りになりたいものだと。

 

そう、どの世代も、同様に大変だけど、同様に素晴らしいのだ。

だから、こどもの日、敬老の日、勤労感謝の日、それぞれをお祝いする日がある。そして今日は、成人の日だ。あとはおっさんの日を作ってくれれば完璧だ。

過去を羨んでも、未来を恐れても、大した意味はない。過去の失敗を生かすため、そしてより良い未来を作るため、今この瞬間を一生懸命生きることしか、人はできないのだから…

 

そんなことを思っていると、難波のウィンズ道頓堀に到着。

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成人の日に一人馬券を買いに来てる四十路の姿を、ハタチの自分が見たら。そんなことはさておき、今日は中山競馬と京都競馬が行われてるらしい。一攫千金を狙うギラついたおじさん、いやお爺さん達が蠢いている。空間に充満するこの鼻をつく匂いは、戦場の生臭い死臭か、それとも加齢臭か。

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ハヅキルーペをかけ、あるいは虫眼鏡で、競馬新聞と血眼でにらめっこする爺さん達。まさに、答えなき世紀の難問を解決せんと敢然と立ち向かう、真の大人の姿。この方々もまた、数多の修羅場をくぐり抜けてきた真の勝負師達だ。決して廃人もしくはバイオハザードのゾンビではない。

しかし競馬に年齢は関係ない。馬券の買い方を教わり、いざ出陣。俺のなけなしの小遣いを増やすため、頑張ってくださいお馬さん。

 

レースが始まる。杖をつきながら立ち上がってモニターに声援を送る爺さん。あー、うー、3番こらー、クソー。レースごとに、爺さん達の悲鳴と怒号が響き渡る。そこはまさに、熾烈な戦場。このスリル。ドキドキワクワク。これこそが摩耗した四十路間近のおっさんが求めていたものだ。あとは的中のみ。一攫千金、仕事を辞め、宗右衛門町の帝王へ一歩踏み出せる。。

 

最終12レースまで戦うも、結果は一勝十四敗。力士なら引退ものの惨敗で、なけなしの4800円は、紙屑と化した。

 

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馬も笑えば個性にあふれてるw - NAVER まとめ

 

新成人の皆さん、おめでとうございます。くれぐれも、こんな大人達になったらダメですよ。真面目にしっかり働いて稼がないと。旨い儲け話なんて、ないんです。でも馬券は買えますね。おめでとう。

これから大変なこともあるけど、楽しく頑張ってくださいね。おっさんも負けずに頑張ります。次は万馬券当てるぞ。

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