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ぞうブロ

サラリーマンエンジニア象の、本格エッセイという名の妄想寝言ブログ。

イヤイヤ期の2歳の息子が優しく励ましてくれました。

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早いもので、息子も2歳になった。

まだ喋りこそしないものの、とにかく元気。活発すぎるので水泳と体操をさせているけど、それでも飽き足らず、寝落ちする寸前まで、家じゅうを走り回っている。彼の頭の中は、チョコアイスとしまじろう、それにアンパンマンでいっぱいだ。

本当に大変だけど、癒される。

だけどこの前、一度、叱ってしまった。

 

息子は今年の四月から保育園(幼稚園?)に通う。その予行演習ではないけど、プレ保育のイベントに顔を出している。

先日、そこで、クリスマスイベントという名の発表会があった。みんなの前で、お母さんと一緒にちょっとしたダンス?を披露するというもの。初めて見る息子の晴れ舞台。先日嫁さんに駆ってもらった、息子とおそろいのラルフローレンのジャンパーを身にまとい、意気揚々と幼稚園に乗り込む。そこで息子は、やらかした。

 

他の1歳児が、おりこうさんにおとなしく、きちんとこなしている中、舞台裏からギャン泣きしてる声が聞こえる。アチャーどこの子かな、親はさぞ恥ずかしいだろう、全くどこのクソガキだ、顔が見て見たいわ。そう思ってたら、自分の子供だった。

 

会場がちょっと暑かったのか、眠かったのか、それとも、こんなしょうもない大人の自己満足に俺を付き合わせるなという怒りか。色々ひっくるめて、「イヤイヤ期」というやつだろう。

登場から終了まで、息子はたった一人だけ、ギャン泣きし続けた。舞台上で顔がひきつる嫁さん。舞台のま正面でカメラを構えていた私だが、あまりの出来事に、思わずカメラを背けたくなった。

あーあー、あのペアルックの人、あの子のお父さんやな。うわー恥ずかしい。全く自分の子じゃなくてよかった。そんな周囲の視線を一身に浴び、私は全身から汗が噴き出た。

私はカメラを向けながら、変顔をして必死に息子をあやそうとした。

「鎮まりたまえ、なぜそのように荒ぶるのか!」

名作「もののけ姫」のアシタカには遠く及ばない、その滑稽な姿が、間抜けさをさらに際立たせる。

 

その甲斐なく、ついには保育園の先生に、邪魔だから袖に引っ込めと優しく誘導される嫁さんと息子。私は耐えきれず撮影を止めた。思わずため息が出た。

「こうなってはもう、誰も、止められないんじゃ…」

ジブリの名作「風の谷のナウシカ」で、王蟲の襲来を前に達観する大ババ様の心境だった。

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#風の谷のナウシカ [2019年1月5日(土)] : ツイ速まとめ

 

ついさっきまで誇りだった、息子とお揃いのラルフローレンのジャンパー。私は脱ぎ捨てて燃やしたい衝動に駆られた。馬鹿な親子だぜヒヒーン。胸元の馬が、そう高笑いしているように思えた。

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https://item.mercari.com/jp/m12694158080/

終了後、保育園の先生たちは、優しく慰めてくれた。それが余計に惨めだった。嫁さんは涙を流した。

他の子供が出来ているのに、どうして自分の子供だけ、できないんだろう。それは思った以上に、自分の失敗の何倍も何倍も、ショックだった。

 

家に帰ってもなおぐずる息子を、私は思わず、叱ってしまった。息子は泣いた。

やってしまった。

私は、とてもとても、後悔した。

 

その数週間後。

正月。身内との揉め事のストレスで、私は参っていた。

胃と頭が痛くてたまらない。頭の中をどす黒い負の感情が支配する。そんな中、私は息子を風呂に入れていた。

 

すると、突然、2歳になったばかりの息子が、いつも以上に、「パパ、パパ」と連呼しはじめた。そして私の頭をヨシヨシと撫でた。キスまでしてきた。最後、私を見て、ニコッと満面の笑みを浮かべたのだ。

 

私は本当に驚いた。そして感動した。

ああ、2歳になったばかりのこのヤンチャな子は、この情けない親父に、パパ大丈夫だ頑張れと、励まそうとしてくれているのかな。そう思うと、涙が出そうだった。

実際は違うだろうけど、少なくとも、何かしら私の異変を感じ取ったようだった。子供の感性の鋭さに、本当に驚いた。

物は言わないけど、2歳にもなると、子供は全て、分かっているんだな。夫婦喧嘩や情けない姿は、見せられないな。

 

あの時叱ってしまって、本当にごめんよ息子よ。そしてありがとう。そうだよな、保育園のしょうもないダンスなんか、やってられないよな。というか緊張しちゃったんだよな。いいよそんなもん気にするな。人生にはもっと大切なことが、山ほどある。大体俺もあがり症だ。血は争えないな。

今でも毎週男二人旅はしてるけど、もっと大きくなったら、二人でキャンプに行こうな。水族館にも動物園にも、各種キャラクターショーにも。ええオモチャを買ってやる。ママには内緒やで。

 

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しまじろうイラストレーター募集 - しまじろうクラブ

子供に教えられることは、本当にたくさんある。

親として、人間として、子供に成長させてもらっている。

大変だけど、そんな毎日です。

色々なことがあるけど、これからも元気に育っていっておくれ息子よ。ワンパクでもいい、たくましく育ってほしい。

 

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