ページ コンテンツ

ぞうブロ~ぞうべいのたわごと

妄想と現実の狭間で闘う、不惑のエンジニアのブログ

わがままりんくうアウトレット

スポンサードリンク

平日、休みを取った。病気や子供関係ではない。

仕事、家事。何より育児。日常に疲れていた僕達夫婦。たまには自分達がリフレッシュしたい。そんなわがままで取った休みだった。

朝8時半に子供達を幼稚園に送り届けてから、夕方16時半に迎えに行くまで。8時間の、貴重な貴重な自由時間。

熟考の末、選んだ先は、りんくうアウトレット。嫁さんは、ゆっくり買い物をしたいから。僕は、海が見たいから。

無事子供たちを送り届け、嫁さんは髪を巻きオシャレに着飾る。助手席の長男のチャイルドシートを外す。しまじろうのDVDを取り出し、嫁さんの好きなオフィシャル髭ダンディズムを流す。

いつ以来だろうか、嫁さんと二人でデートをするのは。気恥ずかしさと、子供がいない静けさで、何だかソワソワする。助手席に嫁さんが座っているのにも違和感。

しかし話題は尽きない。子供達の幼稚園の様子。習い事は何させようか。嫁さんの仕事について。あっという間にりんくうアウトレットに到着。

 

気温は22℃。雲一つない天気。

「じゃあ、昼ごはんでまた」

そう言い残し、嫁さんは店舗に消えていった。一秒すら惜しいとばかりに、アウトレット中を小走りに駆け回る姿は、さながらタイムスリップしてきた江戸っ子か、仮釈放中の囚人のよう。子供を気にせず、思う存分服を見られる喜びを噛み締めている模様。

僕もまた、アウトレットを散策。久々にお気に入りのラルフローレンに入る。しかし、何が着たいのか、もはや分からない。好き嫌い以前に、値札にビビる。

どうしたことだ。あれだけラルフローレンを好きだったじゃないか。

否、自分でも気づいていた。僕はおしゃれな服が好きだったのではなく、モテるためにおしゃれをしていたに過ぎないことを。ラルフローレンがモテ服だから、たまたま似合うと言われたから着てただけ。

全裸に蝶ネクタイ赤フンドシ一丁が最新のモテ男のトレンドです。お似合いになると思いますよ。そう恋愛アドバイザーに言われれば、躊躇なくそうしていただろう。大体ラルフローレンを着ても、モテない人はモテない。赤フンドシの笑顔が眩しい竹内涼真と、全身ラルフローレンでキメているくたびれた四十路男。どちらがモテるか、結果は明らかだ。

服なんて着れればよい。毎日同じでもよい。結婚し子育てをする中で、僕はそう進化(退化)していた。

 

ウィンドウショッピングもほどほどに、スタバでくつろぎ、そして海が見えるシーサイドエリアへ。

f:id:elep-peace:20220502142321j:image

真っ青な海と空。海風が心地良い。彼方には関西国際空港。時折離発着する飛行機が見える。

僕は思わずベンチに寝転がる。そして鬱に効く太陽の光と、シミの元になる紫外線を、全身に浴びる。

ああ最高だ。至福のひととき。ブログを書く時間すら勿体ない。このまま、何もしたくない。気がつけば僕は至高の昼寝をしていた。数十分後、暑さと嫁さんからの電話で起きた。

 

買い物がひと段落ついたみたいだ。そろそろランチ。せっかくだから、普段来れないところに行こう。今日は祭りだ。

選んだのは、焼肉屋さん。

f:id:elep-peace:20220502143948j:image

1780円の焼肉ランチバイキング。独身時代のデートなら、なんて事ないランチかもしれない。しかし今は違う。焼肉なんて本当に久しぶり。昼飯で1780円も使うなんて。何より子供を気にせずゆっくり食べられる。会話も忘れ、ひたすら肉にがっつく二人。

 

気がつくと、もう14時。

子供を迎えに行くには、15時には出ないといけない。残り1時間の自由を惜しむように、嫁さんは最後の力を振り絞ってアウトレット中を走歩き回る。歩行速度は平常時の1.8倍(当社比)に達し、スタミナは未だ衰える気配はない。その脅威的な運動量は、全盛期の長友かネドベドを彷彿とさせる。

そしてついにタイムリミット。僕は結局何も買わなかった。嫁さんが一体どれだけ爆買いしたのかと思ってたら、買ったのは4000円のシャツ1着。それと子供服数点。

「欲しい服が分からなくて」嫁さんはくしくも僕と同じセリフを言った。

 

幼稚園に到着。何も知らない子供たちは、無邪気な笑顔で腕の中に飛び込んできた。束の間の息抜き。子供達もきっと許してくれる。そう信じたいけど、今は言わないでおこうと思う。次はいつ行けるかな。